バンドワゴン効果とは?

心理学
AD

今回は、バンドワゴン効果について解説していきます。

バンドワゴン効果とは?

意味

バンドワゴン効果とは、

支持している人が多い製品や事柄に対し、人々からの支持がよりいっそう高くなる現象のこと。

です。

簡単に言うと、「人気のものや流行のものが欲しくなる現象」ことです。

同調圧力が強いと言われる日本人は、特にバンドワゴン効果の影響を日常的に受けているでしょう。

バンドワゴン効果は、経済学・政治学・社会学など様々な分野で発生する現象です。

また、バンドワゴン効果はその特徴から、「伝染効果」と呼ばれることもあります。

由来

「バンドワゴン効果」という名称は、アメリカの経済学者、ハーヴェイ・ライベンシュタインが創作した用語です。

バンドワゴンとは、パレードの先頭にいる楽隊車のことです。楽器隊を乗せて走る大きな車両のことで、パレードではこの車両の後ろに行列が続いていきます。

元々は、サーカス用に作られた華やかな車両ですが、アメリカでは1848年の大統領選にキャンペーンとして使用され、かなりの注目を浴びたことで、後に使用する政治家が増えていきました。

ここから、「バンドワゴンに乗る」とは時流に乗る・多勢に与する・勝ち馬に乗るという意味になりました。

原因

簡単に言うと、そもそも人間の思考や行動は、社会や他人の影響を強く受けるものだということです。

バンドワゴン効果に限らず、人間は周りに流されやすい生物なのです。

影響を受けやすい人

バンドワゴン効果はほとんど全ての人に起こりうるものですが、特に影響を受けやすい人もいます。

無知な人

知識や情報を持っていない人は、周りに流されやすいため、バンドワゴン効果の影響を受けやすいです。

例えば、新しい自動車やPC、家電などを購入する時には、人気商品を買う人が多いと思います。

これは、自動車やPC、家電などの専門的な知識を持たない人の多くは、最も賢い選択が分からないので、多数派の意見を尊重するからです。

アイデンティティが確立していない人

強固なアイデンティティを確立し自分の意見を持っている人は、周りに流されにくいものです。

逆に、自分の意見がなく、確固とした「自我」が無い人は、周りに流されやすく、バンドワゴン効果の影響を受けやすいです。

具体例

バンドワゴン効果は、日常の様々な場面でも見られます。

  • ある政党が優勢だと報道されたことで、その政党への票がさらに集中する
  • 「人気No1」や、「1秒に○○個売れています!!」などの広告
  • 行列ができている店はどんな店か知らなくても、素晴らしい店だと思ってしまう。
  • 会員数〇〇万人突破した驚異のクラブ
  • アンケートで90%以上の人が「役に立った」と答えた。

など、政治だけでなく、普段の広告にもバンドワゴン効果は利用されています。

他にも、かなり大勢の人を動かした例もあります。

1993年のドイツ連邦議会の選挙

この選挙では、キリスト教社会同盟とドイツ社会民主党が争った。両者の支持率は拮抗していたが、土壇場で大逆転が起き、キリスト教社会同盟の圧勝と言う結果になった。

選挙の半年ほど前からドイツ社会民主党の支持率が劣勢と予想されており、多数派となりつつあったキリスト教社会同盟が勝つと踏んだ人々が多かった。

また、敗色が濃厚になってきたという報道を受け、自分達が不利だと考えたドイツ社会民主党が沈黙し、多数派がますます勢いに乗って雄弁になり、沈黙した少数派を呑みこみ、拮抗から一転してのキリスト教社会同盟の圧勝と言う結果になりました。

アッシュの同調実験

1955年に心理学者のソロモン・アッシュは同調圧力に関する実験の結果を発表しました。

実験の内容

実験を行う会議室には、8人の学生が座っています。しかし、そのうち7人は実験の助手であり、アッシュの指示通りに行動します。残りの一人だけが本当の被験者であり、被験者は他の7人が助手であることは、全く知りません。

そして、試験監督官により、問題に答える順番を決められます。被験者は、最後から2番目に答えます。

皆が席につくと、試験官が2枚のカードを見せます。
(下のカードは私が作成したものであり、当時の実験で使用されたものではありません。)

問題はとても簡単でした。

「左のカード」にある「線」と、同じ長さものを「右のカードのA、B、Cの中から選びなさい」

というのです。

上のカードでは、明らかにAとCは長さが違うので、消去法でもBだと簡単に分かると思います。

実際に、アッシュ博士は、被験者を1人にしてこの問題に答えさせると、99%以上の人が正解しました。

アッシュ博士は上記のようなカードを用いた簡単な問題を18種類用意し、そのうち12の問題において助手に間違った選択肢(不正解)を答えさせ、それによって被験者の答えがどう変化するのかを調査しました。

実験結果

助手全員が正解を答えると、被験者も堂々と正解の選択肢を選んだが、助手全員が不正解を答えると、被験者も不正解の選択肢を選ぶ傾向が確認された。

そして、全ての質問に正解を答え続けた被験者は全体のおよそ25%で、残りの75%は「同調圧力」に負けて、誤った回答をしてしまいました。

被験者がサクラに同調して不正解の選択肢を選ぶ確率は、約37%でした。

SNS上の流行

TwitterやInstagramにも日常的にバンドワゴン効果は潜んでいます。

例えば、Instagramでいいねが多いカフェの写真を見つけると、「人気があるカフェは、どんな感じだろうか」と気になり、行ってみたくなります。

また、Twitterのトレンドで1位になった人がいたら、「きっと凄い人なんだろう」と思ってしまいます。

これもバンドワゴン効果によるものです。

関連する心理的効果

スノッブ効果
スノッブ効果は、バンドワゴン効果と逆の効果です。

アンダードッグ効果
アンダードッグ効果も、バンドワゴン効果とは逆の効果ですが、スノッブ効果とも少し違います。

ウェブレン効果
バンドワゴン効果を提唱したハーヴェイ・ライベンシュタイン氏が提唱したものです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました