今回は「どうして毒親になるのか」という背景について解説していきます。
毒親は2種類いる
「毒親」と言っても、様々な人がいますが、毒親になる原因(背景)を考えると、大きく2つに分けられます。
1 そもそも自分の子供が嫌い、興味がない、子供を道具として見ている親
2 親自身の心の葛藤や欲求不満から現実逃避するために子供を利用している親
1のタイプの親は、主に身体的な暴力や、ネグレクトなど「虐待」と考えられる行動を行うタイプの毒親が多いです。
本人にも子供と良好な関係を築けていないという自覚がある場合も多い。
それに対して、2のタイプの親の中には、一見、周囲からは子供に尽くしていると思われる人もいる。
本人は子供と良好な関係を築いていると思っている場合も多い。(無自覚な毒親)
毒親の定義についてはこちら
毒親の細かい分類はこちら
毒親の原因は親にある
「毒親」と言っても、子供側にも問題があるのではないか?
という考えもありますが、根本的な原因は親にあります。
2の親自身の心の葛藤や欲求不満から現実逃避するために子供を利用している親は、様々な問題を抱えている可能性が高いです。
・夫婦関係が良好ではない
・自分の社会的地位に満足していない
・自分の老後に不安がある
・学歴、容姿などにコンプレックスがあるが、そのことを自覚していない、あるいは認めていない など・・・
毒親はこのような問題から逃避するために、子供を利用するのです。
例えば、以下のようなケースがあり得ます。
- 自分の学歴にコンプレックスがある親が子供に長時間の勉強を強制する
- 夫婦関係が良好でない親が、子供に依存し、子離れしようとしない。
- 母親から娘、父親から息子のように、同性の子供の成功に嫉妬して、批判する
毒親の対処についてはこちら
毒親の親も毒親なのか
「幼少期に虐待された人は自分が親になった時に子供を虐待する」とか、「虐待は受け継がれる」みたいなことを聞いたことがある人も多いと思いますが、これらの考えは、必ずしも正しいとは言えません。
そもそも、幼少期に虐待された人は親からの愛情を十分に受けていないため、大人になってもトラウマが消えなかったり、愛着障害や精神疾患などによって、他人と上手く信頼関係を築けないことがあります。
更に、核家族が増えた現代社会では、主に親は自分の経験を基に子育てをします。
しかし、幼少期に親から愛情を十分に受けなかった人は、自身が親になった時に子育ての仕方が分かりません。
その結果、自分が親からされたことを自分の子供にもしてしまうことがあります。
毒親にならない方法はこちら
コメント