性格は他人から与えられるものではない

心理学
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今回は、性格がどのように形作られるのかについて、解説していきます。

子供の性格をつくるのは誰?

一般的に子供の人格形成には親や兄弟など、家族の影響が強いことは有名な話です。

子供は親や兄弟、教師などの真似をしながら、試行錯誤を繰り返し、「どうすれば上手くいくのか」を経験的に学びます。

その過程で、思考のパターンや信念、性格なども徐々に形作られていく。

しかし、親が子供の性格をつくるわけではありません。

子供自身が自分の性格を選び取るのです。
子供の性格を決めるのは、子供自身の主体的決断なのです。

例えば、暴力的な親がいたとします。

その親に育てられた子供は、親を見習って暴力的になるかもしれないし、親を反面教師にして、暴力をふるわない優しい人になるかもしれない。

子供は、様々な可能性の中から、自分の生き方を自分の力で選び取っていくのです。

性格形成に他人は無関係?

子供は自分で自分の性格を決めるます。

しかし、「教育や育児は無意味なのか?」「子供は周囲の影響を受けないのか?」と言うと、全くそんなことはありません。

最終的な決定権は子供自身にありますが、その選択肢を作る過程に、親や兄弟、教師などが深く関係しています。

例えば、子供が幼い頃から、「学歴が一番大切だ」とか、「勉強できない奴は何もできない」など、勉強を極端に重視するようなことを親から言われていたとします。

その子供は、親の言うことを素直に聞いて、一生懸命に勉強するかもしれないし、逆に、親に反発して、「勉強だけは絶対にしない」と思うようになるかもしれない。

いずれにしても、子供は「学歴」という価値観を無視できません。子供の性格形成の中で、「学歴は必要かどうか」というような選択肢が現れることは間違いないでしょう。

更に、問題が起こった時にどのように解決するかは、親のやり方を真似することが多いようです。
親の言うことよりも、行動を見て、子供は育ちます。

だから、普段から子供には良いことを言っていても、いつもの癖で、子供の前でゴミのポイ捨てをしていたら、子供が真似するかもしれません。

少し話が逸れましたが、今回言いたいのは、性格の形成も、固定も、維持も、変革も、すべてが本人の主体的な決断によるものだということです。

遺伝や環境は、性格形成に大きな影響を与えるけれども、最終的な決定は、子供自身がします。

アドラー心理学で有名なアドラーも、「重要なことは、何を持って生まれたかではなく、与えられたものをどう使いこなすかである」と述べています。

変な育児や変な教育は、変な性格を作る可能性が高いので、教育はとても大切です。

しかし、どれだけ変な性格に育ってしまったとしても、いつでも修正できます。

過去は現在には関係ありません。今ここで何を決断し、実行するかが、幸福につながるのです。

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