「ルールは破られるためにある」と言う人がいますが、もちろん違います。
しかし、実際、あまり守られていないルールというのも、数多く存在します。
今回は、ルールがなぜ守られないのかについて解説していきます。
守られるルールの3つの条件
ルールが合理的である

まず、第一にルールが合理的であること。
最近「ブラック校則」が話題になっていますが、これは正に非合理的なものです。
例えば、「シャツは白色でないといけない」とか、「生まれつき茶髪でも、黒髪にしないといけない」とか、「授業中に水分補給してはいけない」など、意味の分からないものがたくさんあります。
このような合理的でないルールは、守られなくて当然です。
「なぜこのようなルールが存在するのか?」と聞かれた時に、「それが規則だから」とか、「そういうルールだから」とか、「ルールには従うべき」などとしか言えないようなルールは、合理的とは言えません。
逆に、ルールが存在する合理的な理由があれば、守られる可能性が高いです。
民主的に作られたルールであること

小・中学生の子供を持つ親が、「子供がルールを守ってくれない」とか、「約束をすぐ破る」などと言いますが、これらの約束やルールの多くは、親が勝手に決めて、子供に一方的に押し付けたルールが多いです。
これでは、子供が反発するのも理解できます。
あなたも突然、「今ルールを作ったから守ってね」と言われたら、「そんな急に言われても・・・」と思うのではないでしょうか。
子供も同じです。親から一方的に押し付けられたルールというのは、「守りたくない」と思ってしまうものです。
だから、子供であろうと大人であろうと、相手と一緒に納得できるルールを作るというのが大切です。子供も、自分で決めたルールの方が、守ろうという意識は高まります。
平等なルールであること

これも、家庭内や学校など、大人と子供が存在するところに多いですが、平等であることは大切です。
例えば、「生徒は授業中に水を飲んではいけないが、教師は飲んでも良い」とか、「男子は短髪にしないといけないが、女子は神の長さに制限はない」とか、極端なものだと、「子供は大人に反対してはいけない」などもあります。
「子供は大人に反対してはいけない」はさすがに無いと思っている人もいるでしょうが、家庭内の暗黙のルールとしては、意外と存在しています。
「親に口答えするな!!」はもう古いかもしれませんが、今でも一定数は存在します。
このような不平等なルールは、当然守られにくいです。
ルールは常に正しい?

「ルールには従わなければならない」と考える人は多いと思いますが、全てのルールに従う必要があるのでしょうか?
確かに、「殺人」や「窃盗」、「傷害」などのような法律に違反する行為が許されてしまうと、世界は無法地帯となり、人々は安定した生活を送れなくなります。
しかし、先ほど紹介した「ブラック校則」のような非合理的なルールにも、従わなければならないのでしょうか?
そして、悪いルールは自然と人が守らないようになります。
だから、あまり守られていないルールがあったら、それはルールを守らない人が悪いというよりも、そのルール自体が悪い可能性が高いです。
守られていないルールというのは、非合理的だったり、民主的でなかったり、不平等だったりするので、ルールを改正する必要があります。
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