英語のことわざ

英語
AD

今回は、英語の有名なことわざを紹介します。
直訳と意訳、日本語での似た意味のことわざなども合わせて紹介します。

A bad workman always blames his tools.

直訳すると、「悪い仕事師はいつも道具のせいにする。」となります。
このことわざは、ある人が仕事の出来が悪いときに、道具やその他の外的要因のせいにするときに使われます。

これと似た意味の日本語のことわざは、「弘法筆を選ばず」です。
「技量が優れている人は道具に左右されない」という意味ですが、転じて「自分の仕事の不出来を道具や環境のせいにしてはいけない」、という意味もあります。

A bird in hand is worth two in the bush.

直訳すると、「手中にある鳥は茂みの鳥二羽分の価値がある。」となります。
このことわざは、「不確実な利益を追い求めるよりも、小さくても確実な利益を得る方が良い」という意味で使われます。

これと似た意味の日本語のことわざは、「明日の百より今日の五十」です。
英語よりも直接的で、意味もほとんど同じです。

Absence makes heart grow fonder.

直訳すると、「会えない時が心を豊かにする。」となります。
このことわざは、「大切な人と離れていると、普段よりもその人との付き合いが恋しくなる。」という意味で使われます。

これと似た意味の日本語のことわざはありませんが、日本では「会えない時間が愛を育てる」という表現が小説やドラマ等で使われます。

A cat has nine lives.

直訳すると、「猫には9つの命がある。」となります。
このことわざは、猫は一見致命的な出来事でも、生き残ることができると考えられていたことから、転じて「なかなか死なない」という意味で使われます。

これと似た意味の日本語のことわざはありません。

Action speaks louder than words.

直訳すると、「行動は言葉よりも大きな声で話す」となります。
このことわざは、「言葉よりも行動の方が人の性格をよく表す」という意味で使われます。

これと似た意味の日本語のことわざは、「不言実行」です。
「あれこれ言わずに黙って実行すること。」という意味ですが、「言葉よりも行動で示すべき」というような意味でも使われます。

A diamond with a flaw is better than a common stone that is perfect.

直訳すると、「完璧な普通の石より、欠点のあるダイヤモンドの方が良い。」となります。
このことわざは、「完璧に見える一般的な機会よりも、多少の問題がある貴重な機会の方が良い。」という意味で使われます。

これと似た意味の日本語のことわざはありません。

A fool and his money are soon parted.

直訳すると、「愚者と金はすぐに別れる」となります。
このことわざは、「愚か者はその愚かな行為のためにお金を失う。」という意味で使われます。

これと似た意味の日本語のことわざはありません。

A good listener is a silent flatterer.

直訳すると、「聞き上手は、黙ってお世辞を言う。」となります。
人間には話を聞いてもらいたいという欲求が生まれつきありますが、聞き上手はごくわずかです。だから、「相手の話を熱心に聞けば、その人にお世辞を言うことになる。」という意味で使われます。

これと似た意味の日本語のことわざは、「話し上手は聞き上手」です。
「本当に話の上手な人は、他人の話をよく聞いて自分の話をする」という意味ですが、話を聞くことの重要性を表しているという意味では、似ています。

A goose quill is more dangerous than a lion’s claw.

直訳すると、「ガチョウの羽ペンはライオンの爪より危険である。」となります。
このことわざは、「批判や中傷の言葉は、物理的な攻撃よりも害が大きく、苦痛を与えることがある。」という意味で使われます。

現代でも、SNSでの誹謗中傷、学校や会社でのいじめやパワハラなど、直接的な暴力を伴わなくても、言葉の暴力によって自殺してしまう人は少なくありません。

A happy heart is better than a full purse.

直訳すると、「幸せな心は満杯の財布に勝る。」となります。
このことわざは、「やみくもに富を追求するよりも、心理的な幸せの方が大切」という意味で使われます。

実際に、様々な研究によると、お金によって幸せが増えるのは基本的なニーズが満たされるまでのことで、それ以降はお金はあまり重要ではなくなります。

A jack of all trades is master of none.

直訳すると、「あらゆる分野に精通する者は、何事にも精通しない者である。」となります。
このことわざは、「いくつもの分野の知識を持つ人は、どの分野でも専門家にはなれない。」という意味で使われます。

これと似た意味の日本語のことわざは、「器用貧乏」です。
「何事にも器用なために、あちらこちらに手を出し、いずれも中途半端となり、大成しない。」という意味であり、類似の表現は多く存在します。

All is fair in love and war.

直訳すると、「恋愛と戦争ではすべてが正当である。」となります。
恋愛と戦争においては、公正性や正当性を軽視することから、「やむを得ない事情があれば、フェアプレーのルールを破ることができる。という意味で使われます。」

これと似た意味の日本語のことわざは、「勝てば官軍」です。
「戦いに勝った方が正義である」という意味であり、過程や公正性などは関係ない点が似ています。

All lay loads on a willing horse.

直訳すると、「全ての荷物は進んで働く馬に置かれる」となります。
このことわざは、「与えられた仕事を拒否しない人は、より多くの仕事が与えられる」という意味で使われます。

これと似た意味の日本語のことわざはありません。

All that glitters is not gold.

直訳すると、「光り輝くもの全てが金ではない。」となります。
このことわざは、「外見上良く見えるもの全てが価値があるとは限らない」という意味で使われます。

これと似た意味の日本語のことわざは「山高きが故に貴からず」です。
山は高いから価値があるのではなく、生い茂った森林があるからこそ貴いということから、「外観が立派でも、中身が伴わなければ優れているとはいえない」という意味です。

Among the blind, one-eyed man is king.

直訳すると、「目が見えない者の間では、片目が見える者が王である。」となります。
このことわざは、「何の能力もない人たちの中では、わずかな能力しかない人の立場が上であり、成功する」という意味で使われます。

これと似た意味の日本語のことわざは「鳥なき里の蝙蝠」です。

An army of sheep led by a lion would defeat an army of lions led by a sheep.

直訳すると、「ライオンに率いられた羊の軍隊は、羊に率いられたライオンの軍隊に打ち勝つ。」となります。
このことわざは、リーダーシップの重要性を示しています。

これと似た意味の日本語のことわざはありません。

An empty vessel makes much noise.

直訳すると、「空っぽの器は大きな音を立てる。」となります。
このことわざは、「愚か者や知識の浅い者がよく喋る。」という意味で使われます。

これと似た意味の日本語のことわざは、「空き樽は音が高い」です。
空の樽をたたくと高い音を立てるが、充実した樽は大きな音は立てないことから、内容のない軽薄な人に限って、大げさな表現や言動が多いという意味です。

An hour in the morning is worth two in the evening.

直訳すると、「朝の1時間は、夜の2時間の価値がある。」となります。
このことわざは、「夜よりも朝の方が生産性が高い」という意味で使われます。

これと似た意味の日本語のことわざは、「朝起き千両夜起き百両」です。
「朝早く起きて仕事をするほうが、夜遅くまで起きて働くより能率が上がり得だ」という意味です。

An idle brain is devil’s workshop.

直訳すると、「暇な脳は悪魔の仕事場だ。」となります。
このことわざは、「何もすることがなければ、悪事を思いつく可能性が高い。」という意味で使われます。

これと似た意味の日本語のことわざは、「小人閑居して不善をなす」です。
「小人物(つまらない人)が暇を持て余していると、悪事に走りやすい」という意味です。

参考

190+ Common English Proverbs with Meanings and Examples

コメント

タイトルとURLをコピーしました