世界の国歌 カナダ『おお、カナダよ!』(O Canada!)

国歌
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世界の国歌について紹介します。

今回は、カナダの国歌『おお、カナダよ』を紹介します。

歌詞

英語版(2018年~)

O Canada! Our home and native land!
True patriot love in all of us command.
With glowing hearts we see thee rise,
The True North strong and free!
From far and wide, O Canada,
We stand on guard for thee.
God keep our land glorious and free!
O Canada, we stand on guard for thee.
O Canada, we stand on guard for thee.

フランス語版

« O Canada! Terre de nos aïeux,
Ton front est ceint de fleurons glorieux!

Car ton bras sait porter l’épée,
Il sait porter la croix!

Ton histoire est une épopée
Des plus brillants exploits.

Et ta valeur, de foi trempée,
Protégera nos foyers et nos droits.

Protégera nos foyers et nos droits. »

バイリンガル版

O Canada! Our home and native land!
True patriot love in all thy sons command,

Car ton bras sait porter l’épée,
Il sait porter la croix!

Ton histoire est une épopée
Des plus brillants exploits,

God keep our land glorious and free!
O Canada, we stand on guard for thee.

O Canada, we stand on guard for thee.

歌詞の意味

おお、カナダよ!
 われらが故郷、われらが祖国!
汝の子すべての中に流れる
 真の愛国心
輝ける心をもって
 興隆する祖国を見守らん
真の北国
 堅固にして自由なり!
遠く広くから、
 おお、カナダよ
われらは汝を守りゆく
神よ、これからも
われらの大地を荘厳で自由に保ちたまえ
おお、カナダよ
 われらは汝を守りゆく
おお、カナダよ
 われらは汝を守りゆく

成り立ち

1880年までに、「God Save the King」と「The Maple Leaf For Ever」は、カナダの英語圏で人気のある愛国歌であり、事実上の国歌であったが、フランス系カナダ人は長い間、国歌を望んでいました。

19世紀半ばには、いくつかの曲が作られるようになったが、どの曲も一般庶民には十分に浸透していなかった。

「カナダの国民的音楽家」として知られるカリシャ・ラヴァレは、アドルフ・バジル・ルチエが書いた詩の作曲を依頼された。
この曲は、1880年6月24日の聖ヨハネの記念日と同時に開催される「フランス系カナダ人の全国会議 」を記念して演奏される予定でした。

政府関係者は当初、国民讃歌のコンクールを行おうと考えていたが、1月になると担当委員会は時間が足りないと判断した。
そこで、ケベック州の副知事であるテオドール・ロビタイユは、ルチエ判事に賛美歌の作曲を、ラヴァレに音楽の制作を依頼した。

ラヴァレは何度も草稿を書いたが、今日知られているこの曲は、彼の音楽仲間に熱狂的に迎えられた。
ラヴァレは興奮のあまり、原稿にサインをする間もなく、大急ぎで中総督に自分の曲を見せたという。

初演は1880年6月24日、ケベック市のパヴィヨン・デ・パティヌールでの宴会で行われた。
この曲は、著名な作曲家でありバンドマスターでもあったジョセフ・ヴェジーナが編曲した「Mosaïque sur des airs populaires canadiens」の一節でした。

この「O Canada」の初演は、ルチエのフランス語詞で好評を博したが、あまり印象には残らなかったようだ。
ケベックの音楽家で音楽商のアーサー・ラヴァレは、著作権なしでこれを出版したが、再版を急ぐことはなかった。
1891年のラヴァレの死亡記事にも、1898年に出版されたルチエ判事の伝記にも、彼の業績としてこの曲は挙げられていない。

カナダの英語圏では、1901年にコーンウォール公爵夫妻(後のジョージ5世とメアリー王妃)がカナダを訪問した際に、子供たちが「O Canada」を歌ったのが最初と思われる。
その5年後、トロントのWhaley and Royce社が、フランス語のテキストとThomas Bedford Richardson博士による英語への翻訳を添えた楽譜を出版した。
この頃、メンデルスゾーン合唱団がリチャードソンの歌詞を演奏に使い、ルチエ判事やフランスの新聞社が作者を褒め称えたという。

1908年、コリアーズ・ウィークリー誌は「O Canada」の新しい英語歌詞を書くコンペティションを開催した。
マーシー・E・パウエル・マッカロク(Mercy E. Powell McCulloch)が優勝したが、彼女のバージョンが採用されることはなかった。

それ以来、「O Canada」には多くの英語版が作られた。詩人のウィルフレッド・キャンベルもそうだし、トロントの批評家、オーガスタス・ブライドルもそうだ。1908年のケベック市誕生100周年記念のために書かれたものもある。

ユーイング・ブキャンの書いたバージョンは、西海岸で最も人気のある愛国歌となった。

最もポピュラーなバージョンは、1908年に弁護士でモントリオール市の記録官であったロバート・スタンリー・ウィアーによって書かれたものです。
1908年の詩に少し手を加えたものが、1927年のカナダ連邦のダイヤモンド・ジュビリーのために正式な形で発表され、次第に英語圏のカナダで最も広く受け入れられ演奏されるようになりました。
1880年のフランス語の歌詞はそのまま残っている。

『おお、カナダよ』は、初めて歌われてから100年以上が経過した1980年7月1日にカナダ国歌として公布されました。

2018年には、ジェンダーフリーの文言を用いるべく国歌法が改正され、歌詞に登場する〝sons”(息子たち)が〝us”(我ら)へと変更されました。
これを受けてジャスティン・トルドー首相は、「男女同権に向けたさらなる前進」と絶賛しました。
社会情勢の変化は、国家にも大きな影響を及ぼします。

参考

・世界の国歌・国旗 単行本 – 2020/3/27 弓狩 匡純 (著)
在日カナダ大使館 カナダの国歌
Department of Canadian Heritage Full history of “O Canada”
The Canadian Encyclopedia ”O Canada”
Anthems of Canada

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