世界の国歌 英国『女王陛下万歳』(God Save the Queen)

国歌
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世界の国歌について紹介します。

今回は、英国の国歌『女王陛下万歳』を紹介します。

歌詞

1.
God save our gracious Queen,
Long live our noble Queen,
God save the Queen:
Send her victorious,
Happy and glorious,
Long to reign over us;
God save the Queen.

2.
O Lord our God arise,
Scatter her enemies,
And make them fall:
Confound their knavish tricks,
On thee our hopes we fix:
God save us all.

3.
Thy choicest gifts in store,
On her be pleased to pour;
Long may she reign:
May she defend our laws,
And ever give us cause
To sing with heart and voice
God save the Queen.

4.
Not in this land alone,
But be God’s mercies known,
From shore to shore!
Lord make the nations see,
That men should brothers be,
And form one family,
The wide world over.

5.
From every latent foe,
From the assasins blow,
God save the Queen!
O’er her thine arm extend,
For Britain’s sake defend,
Our mother, princess, and friend,
God save the Queen!

6.
Lord grant that Marshal Wade
May by thy mighty aid
Victory bring.
May he sedition hush,
And like a torrent rush,
Rebellious Scots to crush.
God save the King!

歌詞の意味

1.
神よ我らが慈悲深き
女王陛下を守りたまえ
我等が高貴なる女王陛下の永らえんことを
神よ女王陛下を守りたまえ
勝利・幸福そして栄光を捧げよ
御代の永らえんことを
神よ女王陛下を守りたまえ

2.
おお主よ、我等が神は立ち上がり
敵を蹴散らし、潰走させ、
姑息な罠をも打ち破りたもうた
我等の望みは汝にあり
神よ我らを守りたまえ

3.
女王に注がれし天賦の才能
御代の永らえんことを
我等の原理を擁護し
我等に大義を与えたまえ
心を込めて謳わん
神よ女王陛下を守りたまえ

4.
我が国のみならず
神の御慈悲は陸を渡り
主は世界中の国々に知らしめる
人類は一つの兄弟であり
家族であるべきことを

5.
伏兵や暗殺者らの手から
神よ我らが女王陛下を守りたまえ
国家のため、汝の御手により
我等が母、王妃そして友
神よ女王陛下を守りたまえ

6.
ウェイド元帥の勝利が
主の強大なる助力によりもたらされんことを
彼が反乱を鎮めんことを願わん
激流の如きスコットランドの反乱を打ち破らん
神よ我等が国王を救いたまえ!

成り立ち

『女王陛下万歳』の成り立ちについては諸説あり、現在でも決定的な証拠は発見されていないようです。
記録として残されている初演は、1745年9月にコベントガーデンのドゥルーリー・レーン王立劇場において演奏されたもので、この時の楽譜は大英博物館に収められています。

『女王陛下万歳』は英国において、法制化されているわけではないため、正式な国歌ではありません。
英国は、伝統や宗派が異なるイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドから成る連合国家なので、一つの国歌を定めるのは困難なのです。(6番の歌詞はスコットランドの反乱について表現している)

実際に歌われる時

公式行事などで『女王陛下万歳』を用いられる際には、第一節(1番)のみが歌われる習わしとなっています。

また、君主が国王である場合には「キング」(King)、女王であれば「クイーン」(Queen)となり、歌詞とタイトルが治世によって変わる珍しい国歌です。

イギリスの街並み

夕焼けとビッグベン
ロンドンのテムズ川とミレニアムブリッジ
ロンドンのタワーブリッジ
フィンドホーンの森(スコットランド)
コッツウォルズ(丘陵地帯)

参考

・世界の国歌・国旗 単行本 – 2020/3/27 弓狩 匡純 (著)

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