保守とリベラル 右派と左派 右翼と左翼

社会問題
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政治の話題でよく聞く「保守とリベラル」「右派と左派」「右翼と左翼」

それぞれ何を意味するか説明できますか?

今回は、「保守とリベラル」「右派と左派」「右翼と左翼」について解説します。

辞書での意味

まずは、辞書ではどのように説明されているかを確認します。日本の辞書の代表である広辞苑で調べました。

※「右翼」「左翼」に関しては政治的、思想的な意味以外は除外しました。

ほ‐しゅ【保守】
①たもちまもること。正常な状態などを維持すること。「機械の―」
②旧来の風習・伝統を重んじ、それを保存しようとすること。↔革新。

ベラル【liberal】
①個人の自由、個性を重んずるさま。自由主義的。
②自由主義者。

保守とリベラルは対立する概念のように語られることが多いですが、必ずしも対立するとは限らないことが分かります。

旧来の伝統を重視しつつも、個人の自由を認めることも可能でしょう。

実際、現在の日本では天皇制が続いているが、同時に個人の自由も保証されています。極端にどちらかに傾くと対立することになりますが、ある程度の「保守」「リベラル」であれば共存が可能なのです。

う‐よく【右翼】
(フランス革命後、議会で議長席から見て右方の席を占めたことから)保守派。また、国粋主義・ファシズムなどの立場。「―団体」
↔左翼

さ‐よく【左翼】
④(フランス革命後、議会で議長席から見て左方の席を急進派ジャコバン党が占めたことから)急進派・社会主義・共産主義などの立場。左党。左派。「―陣営」
↔右翼。

広辞苑でも説明がありますが、「右翼」「左翼」という言葉はフランス革命期の憲法制定議会(国民議会)が由来です。

「国王の法律拒否権」「一院制・二院制」の是非を巡り、議長席から見て議場右側に保守・穏健派が、左側に共和・革新派が陣取り、続く立法議会でも同様の傾向が見られたことから「右翼」「左翼」と呼ばれるようになりました。

う‐は【右派】
右翼の党派。また、政党などの内部における保守派。↔左派

さ‐は【左派】
左翼の党派。また、政党などの内部で革新的な立場をとる派。↔右派

広辞苑では、「右派」「左派」は「右翼」「左翼」に対応しているように説明されています。

「保守」「リベラル」と「右翼」「左翼」の違い

「右翼」はファシズムや国粋主義を含み、「左翼」は社会主義・共産主義的であることから、「右翼」と「保守」は別物ですし、「左翼」と「リベラル」も全然違います。

特に、「極右」と「極左」を保守、リベラルの一種と見做すのは正しくありません。

「極右」は単なる国粋主義やファシズムのあらわれであり、「極左」は共産主義や社会主義を目指し、民主主義を否定する思想です。

「保守」「リベラル」というのは、あくまでも民主主義的な議会の中で、伝統を守ったり、個人の自由を保証するよう努めるものであって、独裁や共産主義のような反民主主義を掲げるものではないはずです。

アメリカやイギリスでは、二大政党が保守とリベラルに分かれており、思想が分かりやすいですが、日本の政党は保守なのかリベラルなのか分かりにくいです。

コメント

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