今回は、主に毒親育ちの人が毒親にならないために、どうすればいいのかについて解説していきます。
毒親育ちの人は自分も毒親になるのか
「虐待を受けた人が親になると、自分の子供を虐待してしまう。」という話を聞いたことがないでしょうか?
実際に、そのような事例はたくさんあります。
では、なぜ「毒親」は受け継がれてしまうのか?
下記の「毒親の背景」の記事でも解説しましたが、毒親は、自身が様々な精神的な問題を抱えている可能性が高いです。
そして、毒親育ちの人の多くは、大人になっても傷が完全には癒えていません。
だから、自分の心の傷を癒すために子供を利用しようとしてしまい、その結果、自分も「毒親」になってしまいます。
では、どうすれば良いのでしょうか?
自分の問題を解決する
先程も述べましたが、親が精神的な問題を持っていると、「毒親」になりやすいです。
だから、まずは子供への接し方を学ぶ前に、自分の傷を癒し、毒親問題を解決する必要があります。
毒親への対処については、以下の記事が参考になります。
子供を無条件に愛する
これが、一番大切だと思います。
何かできたら褒めてあげることも大切ですが、それ以前にあなた(親)が子供を愛しているということが何よりも大切です。
多少の失敗や、いたずら、わがままな行動などは、幼少期の子供には当たり前です。
叱ることがあっても、「親が子供を愛している」ということを定期的に伝えて下さい。
子供は親に愛されることを望んでいます。
子供の立場に立って考える
子供を愛するだけでは、「過干渉」や、「過保護」になるかもしれません。
そこで必要なのが、子供の立場に立って考えることです。
自分が子供だとして、「親からされて嬉しいこと」、もしくは「将来役に立つこと」なのかを考えて下さい。
「将来役に立つ」というのも、子供の視点で考えることが大切です。親が勝手に心配して、「あなたのためを思って・・・」などと言っても、子供からしたら迷惑でしかないこともたくさんあります。
子供を否定しない
親は、子供が新しいことに挑戦すると、「どうせ失敗するから」とか、「子供にはまだ早い」などと言って、否定しがちです。
しかし、親から否定されるというのは、子供のとって辛いことです。
- 他人に危害を加える場合
- 子供がかなり危険な目に遭う可能性がある場合
だから、上記の二点に当てはまらない場合は、子供を否定するのはやめて、出来る限り子供のしたいことをさせてあげましょう。
子供に謝る
毒親の典型的な特徴の一つに、「絶対に子供に謝らない」というのがあります。
「親は特別だから」とか、「親が悪いわけがない」などと言って、子供に謝らない人がいますが、子供からしたら、「自分は謝らないのに子供には謝れと言うのはおかしい」と思います。
だから、親であろうと何であろうと、一人の人間である以上、良くないことをしたら、素直に謝る。
子供は親を見て育ちますから、親であるあなたが謝らなかったら、子供も謝らないです。
完璧な親子関係などない
完璧主義の人だけでなく、子育てとなると完璧を求める人がいますが、完璧な親子はいません。
どんな親子でも、多少の問題は抱えているものですし、一見何の問題もない親が実は虐待をしていることもあります。
そして、「完璧ではない」と自覚することで、親子関係に謙虚に向き合うことができます。
上手くいくこともあれば、失敗することもあります。
失敗は失敗として認めて反省し、少しでも改善しようという気持ちがあれば、深刻な毒親になることはありません。
また、子供も親の努力を見ています。
多少至らない点があったとしても、自分のために頑張っている親の姿を見ていたら、子供は簡単には親を嫌いになったり、憎んだりはしません。
コメント